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年次集会シンポジウム開催のお知らせ 「地域研究と自然科学の協働-広域アジアの地域研究を例に-」

2012年度年次集会にあわせて一般公開シンポジウム「地域研究と自然科学の協働-広域アジアの地域研究を例に-」を開催します。
ご多用中とは存じますが、ぜひご出席くだいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

期日 :2012 年11 月3 日(土)午後1 時半~午後6 時
会場 :北海道大学・スラブ研究センター
ポスター:2012年度コンソーシアムウィークポスター(2.5M)
プログラム :
 課題1:ロシアの森林火災
 課題2:インドネシアの泥炭
 課題3:北アフリカ(スーダン)における砂漠化の防止
 課題4:鳥インフルエンザの問題
 コメント
 全体討論
 総括・閉会

趣旨: 昨今の海外現地調査は、開発や環境の問題を抜きには語れなくなっている。そのため地域研究者が調査の現場で、自然科学的な知識やリテラシーを必要とする状況が、増えつつある。他方、地球温暖化などの環境問題に対して、地域にとらわれない自然科学的手法による解決が行われる。だが結果的に、環境問題の要因であった、現地の生業状況を解体させ、失業問題のような新たな社会問題を引き起こす例もあるため、自然科学の手法のみでは全体的な解決に導けるとは限らない。そのため、自然科学者にも現地社会への理解や社会問題理解へのリテラシーが求められる。また、このような状況を受け、共通課題の下に、現地の言語や社会状況に精通した地域研究者と、地域を越えた広範な問題解決手法を持つ自然科学者が、文理協同組織を構成し、調査に当たる事例も増えているが、両者の協働は必要とされながらも、専門用語やディシプリン等の違いにより、協働が進まない場合も少なくない。地域研究や自然科学が個別に対処しても解決困難な課題であり、かつ、両者協働による総合的な解決が必要とされる課題が急増する、最近の状況を受けて、本シンポジウムでは、地域研究と自然科学の協働のあり方を検討する。


       
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