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「人間と動物の境界」は地域研究の対象たりえるか?―アフリカとメラネシアからの発信―」

主催・共催・その他 地域研究コンソーシアム次世代支援プログラム
種類 研究集会
対象分野 その他
対象地域 アフリカ,その他
開催地方 近畿
開催場所(詳細) 京都大学 関田南研究棟 野生動物研究センター 地下会議室
開催時期 2012 年 02 月 05 日 13 時 00 分 から 2012 年 02 月 05 日 16 時 30 分 まで
プログラム 13:00 開会の挨拶 伊藤詞子(京都大学)
13:05 田所聖志(東京大学) 「趣旨説明――ニューギニア地域研究の視点から」
13:30 溝口大助(東京外国語大学) 「呪いと祈りの境界を繋ぐ動物――マリ共和国南部カディオロ県セヌフォ社会における動物認識」
14:10 須田征志(名古屋大学) 「民族関係の境界を具現化する呪物――タンザニア・サンバ社会におけるひょうたん」
14:50 休憩
15:00 コメント
     コメンテーター:古澤拓郎(京都大学)、西江仁徳(京都大学)、足立 薫(立命館大学)
15:30 全体討論
16:25 閉会の挨拶 田所聖志

※終了後、懇親会を行います。
概要 現在、世界各地で人間と動物との相互関係が問題となっている。たとえば、野生動物の保全をめぐる政府機関と地域住民の対立が報告されており、他方、資源開発による動植物の生態環境の破壊を食い止めることが生物多様性保全の課題とされている。これらに共通するのは、人間の利益と動物の保全とのジレンマである。国際社会では、別個の存在である人間と動物との間にあるジレンマを意識しながら、在来の資源管理を踏まえた保全アプローチを参照して事態の解決を目指してきた。だが、それも、このジレンマを解決する有効策となっていない。その原因は、人間と動物、さらにはモノを全く別個の存在と捉える西洋に根ざす考え方に発していると考えられる。人間と動物の関わりかたは、地域によって多様であり、その地域の特質をよく示している。人間と動物との関係は、地域的背景を踏まえた根本的な再検討が必要である。
 そこで、本企画は、人間、動物、さらにはモノの関わり方の状況を「境界」と呼ぶ立場をとり、これらの関わり方に焦点をあてることで対象地域の特質を考察したい。各発表者の報告、コメンテーターを交えた討議を通じ、人間と動物との関わりかたやその捉え方の状況を「人間と動物の境界」という点から浮き彫りにする視点を提起し、アフリカとメラネシアの地域研究の視角のひとつとして位置づけることが目標である。
参加費 -
対象 -
言語 日本語
連絡先 伊藤詞子 nori.luna [at] gmail.com、田所聖志 tadokorok [at]
gmail.com
URL -
その他 対象分野の補足として:生態環境・霊長類・人類・社会・文化(宗教,民族)・歴史・地理