JCASイメージ画像

2016年度次世代WS「伝統文化とグローバルな観光現象のせめぎあい:みやげものを巡る政治・文化・ものがたり」

主催・共催・その他 主     催: 京都大学東南アジア地域研究研究所(旧地域研究統合情報センター)
        地域研究コンソーシアム
(企画責任者: 東北大学東北アジア研究センター教育研究支援者 山口 睦)
種類 研究集会
対象分野 政治・経済・法律,社会・文化(宗教,民族,ジェンダー,移民),その他
対象地域 日本,東アジア,アフリカ
開催地方 近畿
開催場所(詳細) 京都大学 稲盛財団記念館318号室
開催時期 2017 年 02 月 11 日 12 時 50 分 から 2017 年 02 月 11 日 19 時 00 分 まで
プログラム 12:50 趣旨説明 山口睦
13:00 セッション1  国家政策とみやげもの 
 八塚 春名 (日本大学国際関係学部)
   「救荒食から『特産品』へ-滋賀県高島市の地域振興政策とトチ餅づくりの変遷」
 高山 陽子 (亜細亜大学国際関係学部)
   「政治的な記憶の商品化:中国の革命観光」
14:20 休憩
14:40 セッション2  民族文化とみやげもの
 呂 怡屏 (総合研究大学院大学)
   「文化復興における手工芸-台湾小林村の刺繍」
 中村 香子 (京都大学アフリカ地域研究資料センター)
   「民族アイデンティティを加工して売る:ケニア・サンブルのビーズ装飾」
16:00 休憩
16:20 セッション3  地域ブランドとみやげもの
 山口 睦 (東北大学東北アジア研究センター)
   「復興支援とみやげもの:東日本大震災被災地における手作り商品」
 風戸 真理 (北星学園大学短期大学部)
   「モンゴル国の羊毛フェルトをめぐる手作り・機械化・おみやげ化」

17:40 休憩
18:00 コメント  橋本和也(京都文教大学総合社会学部)
            田中雅一(京都大学人文科学研究所)
            神田孝治(和歌山大学観光学部)
     総合討論
19:00 閉会の辞 風戸真理

※ WS終了後 関係者は成果公開に関する打ち合わせにご出席ください
概要 本共同研究では、世界各国のみやげものとそれらをとりまく社会的な状況を比較し、みやげものに込められた多様な価値の源泉と、それらが観光の文脈においてどのように変容し、せめぎあってきたのかを検討する。対象地域は、日本、モンゴル、中国、台湾、ケニアの5か国である。企画者は、これまで主に日本を調査地域として、贈与論の立場から近代化に伴うモノの価値の変化について論じてきた。
文化人類学においては、観光の場は民族文化が切り売りされ、パッケージ化され、時に捏造される様相が論じられるなどポジティブに捉えられてこなかった。これらの議論においては、真正性の問題が提起されたり、文化の客体化をめぐってホストの主体性が論じられたりしてきた。とはいえ近年では、国際観光の発着者数は10億人を超え、観光産業は全世界GDPの1割に迫ろうとしており、全世界的なこの観光現象を改めて捉え直す必要性が高まっていると考える。
そこで、本企画は「みやげもの」という物質文化に着目して観光という社会現象の変化に迫る。
参加費 無料
対象 -
言語 日本語
連絡先 山口 睦
yamaguchi.mu[AT]gmail.com ※[AT]を@に置き換えてください
URL -
その他 -