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JCAS : Japan Consortium for Area Studies

地域研究コンソーシアム 2017年度第1回理事会 議事録

日時: 2017年5月20日 13:00〜15:30
場所: 学士会館京都大学東京連絡事務所
出席者(敬称略): 河野泰之、宮崎恒二、仙石学、高倉浩樹、飯塚正人、飯島明子
委任状(敬称略): 川中豪、韓敏、金子芳樹、阿部健一
陪席(敬称略): 山本博之(事務局

配布資料

 

(1)メール理事会稟議事項
(2)新規加盟組織
(3)地域研究コンソーシアムの組織および運営について
(4)人文系共共拠点等研究力強化ネットワーク(仮称)設立の呼びかけ
(5)地域研究コンソーシアム賞の審査に関する覚書(案)
(6)変動する世界と地域の理解に向けて(仮題)

議事

 

0.はじめに

(1)議事に先立ち、新任の高倉浩樹理事(東北大学東北アジア研究センター)が紹介された。
(2)出席理事6名、委任状提出4名で定足数を満たしていることが確認された。
(3)前回理事会の議事録の内容が確認され、句読点の誤記を一部修正した上で議事録として確定することが確認された。

1.メール理事会の議事承認

配布資料(1)に基づいてメール理事会の議事が承認された。

2.新規加盟・脱退について

配布資料(2)に基づいて加盟組織の新規加盟・脱退が報告された。これにより加盟組織は98になった。

3.運営体制について

配布資料(3)に基づいて将来構想WGから組織改革案が説明され、内容を議論した。その結果、以下の方針で議論を継続することになった。


(1)JCASの従来の活動を精査し、JCASとして継続するものについては以下のように実施方針を決めた上で運営委員会に具体的な実施方法の検討を指示することとなった。


・年次集会は、年に1回、10〜11月の土曜日に実施する。年次集会部会が担当する。会場は幹事組織が中心となり加盟組織と協力しながら、持ちまわりで担当する。年次集会の前日に運営委員会と理事会を行う。年次集会は総会(新規加盟組織紹介、活動報告・計画、JCAS賞授賞式)および講演・シンポジウム等(JCAS賞受賞者の記念講演を含む)からなる。講演・シンポジウム等は会場組織と年次集会部会が企画する。理事・運営委員の参加旅費はそれぞれの所属組織が負担する。理事・運営委員以外の講演・シンポジウム等の登壇者の旅費は会場組織が中心となり負担する。

・ジャーナル刊行については、オンライン学術誌『地域研究』を毎年1号刊行する。編集部会が担当する。(A)前年度の年次集会の会場組織による講演・シンポジウム等を踏まえた企画(担当は前年度の年次集会会場組織)、(B)加盟組織から公募した企画(担当は応募した加盟組織)、(C)一般公募の論文または小特集(担当は編集部会)、(D)書評・新刊紹介、JCAS賞の選考結果・講評等(担当は編集部会)。いずれの企画も掲載記事がない場合はその年度は刊行なしとすることもありうる。

・今年度のJCAS賞は、現行の申し合わせにしたがってJCAS賞部会が担当する。4つの部門で公募し、一次審査は運営委員会、二次審査は外部委員、最終審査は理事会が行う。一次審査は運営委員による点数・短評式で行い、書面で提出する。その結果をもとに部会が部門ごとに3点以内の二次審査の候補を選ぶ。作品賞・登竜賞の一次審査を行う運営委員には候補作品の図書を貸し出し、一次審査の後に返却を求める。二次審査は、部会・事務局が選任する外部委員(一部門あたり3名、兼任可)に推薦書、一次審査結果を送付する。作品賞・登竜賞は、推薦者が提供した1冊と一次審査で使った2冊を二次審査用とし、外部委員に送付する。外部委員には審査後に図書の返却を求めない。外部委員は点数・短評式で候補を評価し、書面で提出する。最終選考に残った各候補の推薦書、一次審査結果、二次審査結果を理事に送付し、理事は点数・短評式で各候補を評価し、書面で提出する。最終選考は理事会で行い、会長が選考委員長として議長をつとめる。授賞式は年次集会で行う。受賞者の参加旅費は年次集会の会場組織が中心になって確保に努める。

・来年度以降のJCAS賞については、今年度の選考が終わった後に理事会で選考手順を見直す。その際、研究企画賞・社会連携賞の応募件数が少ないこと、作品賞・登竜賞では図書購入の負担があることを踏まえて、登竜賞に一本化するという案を選択肢の一つとする。

・次世代支援、研究交流促進、情報資源、社会連携、地域研究方法論の各部会はJCASとしてこれを廃止する。ただし次世代支援部会は今年度に限り、すでに計画・準備が進められているものについては当初の計画通り実施してよい。

・広報については、ウェブサイトは、(A)加盟組織一覧、(B)年次集会案内、(C)JCAS賞の選考結果、(D)ジャーナル『地域研究』のみ更新の対象とする。サーバは当面のあいだ京都大学に置き、維持管理は京大東南地域研が負担する。ニューズレターとメールマガジンは廃止する。



(2)幹事組織のグループ分けについては、拠点幹事組織を置くことに対する積極的な意見と消極的な意見が出され、これを踏まえて将来構想WGに再検討を求めることとなった。

・理事会の開催を従来の年4回から年2回とし、活動計画の審議決定は幹事組織の中核グループの会合に付託すること、前年度の活動報告の審議・承認等はメール理事会で行うことなどについては、次回理事会で改めて検討することとなった。

・運営委員会の開催を従来の年5回から年2回とし、各活動は担当部会が審議決定して運営委員会にはメール報告のみとすることで会議時間を短縮することなどについては、運営委員会にさらに検討を進めることを求め、次回理事会で改めて検討することとなった。


(3)加盟組織のグループ化および運営への参加促進(ウイング化)については、@ウイング化を行わない、Aウイングと専門部会の関係をわかりやすく示す必要がある、B組織図ではウイングが目立たない描き方が望ましいなどの意見が出された。種々の議論の結果、まず将来構想WGが加盟組織へのアンケート調査を行い、その結果を踏まえて次回理事会で検討することとなった。


(4)事務局体制の移行については、幹事組織の持ちまわり式とすることを念頭に置いて経費負担の見通しを含めた資料を作成し、これをもとに次回理事会で検討することとなった。

4.人間文化研究機構との連携のあり方について

配布資料(4)に基づいて、人間文化研究機構との連携について河野会長より情報提供がなされ、JCASとしての連携のあり方について情報共有と意見交換を行った。

5.日本学術振興会育志賞の機関推薦について

事務局より、JCASに対して日本学術振興会の育志賞の機関推薦の依頼があったことが報告された。議論を経て、前年度のJCAS賞登竜賞の受賞者の中からJCASとしての推薦者を選ぶこととし、候補者が複数いる場合の推薦者の選定などについては会長に一任することとなった。

6.JCAS賞の選考手順について

JCAS賞の選考手順について、議題3(運営体制について)の関連する項目とあわせて議論した。

7.その他

(1)宮崎理事より、資料(6)に基づいて日本学術会議地域研究委員会地域研究基盤整備分科会ソースブック作成について報告がなされた。

(2)JCAS規約の自己評価委員会および副会長の規定について次回理事会で検討することとなった。

以上

(2017年5月24日作成、5月29日会長承認)