JCAS Logo
JCAS : Japan Consortium for Area Studies

地域研究コンソーシアム
第32回(2011年度第2回)運営委員会議事録

日時: 2011年7月8日(金)14:00〜17:00
場所: 東京外国語大学本郷サテライト7階会議
出席者: 上野稔弘、塩谷昌史、太田信宏、福武慎太郎、田中英式、岡本正明、マリオ・ロペズ、貴志俊彦、柳澤雅之、山本博之、西芳実、宮原曉、古谷大輔、丹羽典生(敬称略)
記録: 宮原曉(大阪大学GLOCOL)

配布資料

(1)JCAS2011予算(20110708)
(2)JCASコラボレーション・シリーズの刊行に関する覚書(案)
(3)地域コンソーシアム年次集会スケジュール(案)
(4)研究企画部会報告「年次集会シンポジウムについて」
(5)JCAS年次集会(原案)
(6)次世代支援部会資料(2種類)
(7)研究交流促進部会資料(2種類)
(8)社会連携部会資料
(9)「JCAS社会連携プロジェクト」の募集について

1.運営委員長

(1)JCAS予算について、前回運営委員会後、理事会においてなされた修正について資料にもとづき説明があった。
   
(2)セミナー「中東から変わる世界」を「JCASコラボレーション・シリーズ」として刊行したい旨、説明があった。また、あわせて「JCASコラボレーション・シリーズ」の刊行に関する手続きについて、「JCASコラボレーション・シリーズの刊行に関する覚書」(案)にもとづき説明がなされ、原案通り承認された。
   
(3)中川理氏(大阪大学GLOCOL)が担当する部会について、研究交流促進部会を担当することが確認された。

2.年次集会と年次集会シンポジウム

(1)11月5日(土)開催予定の年次集会スケジュール案について、年次集会部会より、資料にもとづき説明があった。
 
(2)地域研究コンソーシアム賞の授賞式の段取り、および年次集会シンポジウムについて、年次集会部会、研究企画部会、本年度会場校から説明があり、委員の間で種々議論がなされた結果、本年度年次集会に関しては、次のように行うこととなった。

[1]年次集会の第一部は、11月5日(土)午前中に行う。昨年度より時間を長くとり、JCAS賞受賞者によるスピーチを含める。詳細は、年次集会部会がとりまとめる。
[2]年次集会シンポジウムは、「東日本大震災」をテーマとし、11月5日午後1時から行う。詳細は、研究企画部会が社会連携部会の協力の上でとりまとめる。とりわけ社会的意義を持つテーマであることから、広く一般に広報し、社会の期待に応えるものとすることが確認された。
[3]会場校である大阪大学が企画している「地域研究の空間」をテーマとするシンポジウムは、年次集会関連企画として11月4日午後に行うこととする。ただし開催するか否かの最終決定は、大阪大学の幹事組織において協議する。
[4]運営委員会は、11月4日(金)午後のシンポジウムに前後して行う方向で検討する。
[5]次世代ワークショップ(年次集会枠)は11月6日(日)に行うこととする。

3.次世代支援部会

 次世代支援部会から、次世代ワークショップの公募に関して資料にもとづき、7件の応募があったことが報告された。同部会作成の採択案に基づいて協議し、以下の課題を採択することが承認された。

[1]「イスラームが経済に与えるインパクト」(年次集会枠採択、採択額35万円)
[2]「『人間と動物の境界』は地域研究の対象たりえるのか」(ボーダースタディーズ枠採択、採択額35万円)
  ※額についてはスラブ研究所と相談のうえで確定する。
[3]「文明の境界、政治の限界」(ボーダースタディーズ枠採択、採択額35万円)*額についてはスラブ研究所と相談のうえで確定する。
[4]「東南アジアにおける『地域』とは何か」(東南アジア地域研究枠採択、採択額40万円。ただし、アドバイザーと相談のうえで主旨等をより明確にするようにとの助言を付す。)
[5]「地域研究とキャリアパス」(自由枠採択、採択額35万円。ただし、アドバイザーと相談のうえで研究計画と研究内容をより明確にするようにとの助言を付す。)
[6]「墓場で/から繋がる」(自由枠採択 採択額40万円。ただし、地域研究との関わりをいっそう明確にするように計画内容と研究計画を見直すようにとの助言を付す。)

4.研究交流促進部会

(1)研究交流プログラムに関し、共同企画講義プログラム2件、学会連携プログラム2件の応募があったことが資料に基づき報告され、それらのうち共同企画講義2件、学会連携プログラム1件を採択したい旨、提案がなされた。
   
(2)共同企画講義については以下の2件とも採択が承認された。
   
[1]「最先端の地域研究者によるエスノグラフィ論特別講義」(萌芽枠採択、大阪大学会場)
[2]「〈カタストロフィ〉を生きる−地域文化研究から見る災いの経験」(本企画採択、東京大学会場)
   
(3)以下の学会連携プログラムの採択候補1件につき、申請団体が加盟組織ではないとの指摘がなされ、確認したところ、申請団体がJCAS加盟に向けた動きをしたものの、既加盟であると誤解して加盟申請手続きをとらなかったふしもあるため、申請団体にJCAS加盟の希望の有無を確認し、9月30日までに加盟申請がなされた場合に同プログラムを採択することとなった。
   
[1]「日本南アジア学会第24回全国大会におけるJCAS加盟組織共同による複数のセッション企画」(本企画採択、日本南アジア学会)
   
(4)共同研究プログラムと学会連携プログラムに関して、採択予定数を満たしていないため、来年度の実施を見据えた萌芽企画について秋募集を行いたい旨、部会から提案があり、了承された。なお締め切りは9月30日で、募集開始は、7月下旬に頃合いをみて開始することとした。

5.社会連携部会

(1)「東日本大震災に伴う共同研究」公募について、テーマ2「自由課題」に1件の応募があったとの報告が資料にもとづいてなされ、課題名「311被災後のディアスポラコミュニティにおけるコミュニケーションの総合的研究」を採用することが了承された。助成期間は2年間で、助成額は、1年目40万円、2年目40万円(予定)とすることとした。
   
(2)ワークショップ「キャリア・パスとしての社会貢献」に関する報告書をJCASコラボレーション・シリーズとして刊行したい旨、提案があり、異議なく承認された。
   
(3)加盟組織の構成員に向けたJCAS社会連携プロジェクトの募集について、資料にもとづき説明があった。本プロジェクトは、JCAS加盟組織とその構成員が、個人もしくは団体で社会連携活動について応募するものであり、7月末の第1回の取りまとめに向けて、奮って応募するよう呼びかけがあった。なお募集そのものは、7月末以降も、随時受け付ける旨、説明があった。

6.情報資源部会

 「地域の知」プロジェクトに関して、(1)学術会議側の体制に変化があり、先行きが不透明となったこと、(2)こうした状況下で情報資源部会の役割についても再考する必要がでてきたことの2点について説明があった。

7.地域研究方法論

 地域研究方法論研究会を来年度から部会にするにあたって、前回議事録にもとづき説明があり、各幹事組織で個人もしくは団体によって行われている地域研究方法論に関する活動について紹介を求める呼びかけがなされた。

8.広報部会

 ウェブサイトのマイナーチェンジが行われた旨、報告があった。公募の種類が増えてわかりにくいとの指摘があり、広報部会と関係部会において改善を検討することが確認された。

9.和文雑誌

 JCASのプロジェクトの担当者に対し、和文雑誌への投稿、企画提案を積極的に行ってほしい旨、依頼があった。同企画提案に関しては、企画の立案段階から和文雑誌への投稿を前提とし、種々の相談にのることができる旨、説明があった。

10.JCAS賞

 JCAS賞第1次審査の審査結果送付の締め切りが近づいているので、未提出者はご協力をお願いしたいとのアナウンスがあった。

11.事務局

(1)事務局担当者の交代について報告された。
   
(2)新規加盟組織として大阪大学中国文化フォーラムの加盟が承認されたことが報告された。

12.その他

(1)運営委員長から、部会の活性化のために、運営委員各自がそれぞれの関心に即した部会に積極的に関与して欲しい旨、呼びかけがあった。
   
(2)地域研究の新たな研究企画の可能性について種々意見の交換がなされ、メディアと地域研究の連携を強化すべきとの案などが出された。(報道関係者との共同研究、NHK映像アーカイブの利用等)
   
(3)運営委員長から、今年度中に行われる運営委員長の改選の手順等について説明があった。

以上