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JCAS : Japan Consortium for Area Studies

地域研究コンソーシアム
第50回(2015年度第4回)運営委員会議事録

   
日時: 2016年2月17日(水)13:00〜16:10
場所: 京都大学稲盛財団記念館 2階213号室
出席者(18名): 野町素己(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)、上野稔弘(東北大学東北アジア研究センター)、塩谷昌史(東北大学東北アジア研究センター)、石川博樹(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)、田中周(愛知大学国際中国学研究センター)、甲山治(京都大学東南アジア研究所)、帯谷知可(京都大学地域研究統合情報センター)、西芳実(日本マレーシア学会)、立岩礼子(京都外国語大学 京都ラテンアメリカ研究所)、宮原曉(大阪大学グローバルコラボレーションセンター)、福田州平(大阪大学グローバルコラボレーションセンター)、宮脇聡史(東南アジア学会)、鈴木広和(大阪大学人間科学研究科グローバル人間学専攻)、飯塚宜子(NPO法人平和環境もやいネット)、王柳蘭(NPO法人平和環境もやいネット)、今泉慎也(日本貿易振興機構アジア経済研究所)(敬称略)
陪席:河野泰之(京都大学東南アジア研究所)、中山大将(京都大学地域研究統合情報センター)、二宮さち子(JCAS事務局)
記録:長縄宣博(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)

【議題】

1.今後のJCASの運営について
 京都大学東南アジア研究所の河野泰之氏を陪席者として招き、JCAS予算の削減に伴い、加盟組織からの会費による運営の可能性等について議論を行った。2016年度は今後の方針を協議し合意をつくる必要があるとの課題が示された。また、地域研究統合情報センターと東南アジア研究所の統合後も、共同利用・共同研究の経費で拠点の強化を図り学界に貢献するなかで、JCASを支援していく展望が示された。

2.2016年度活動計画(各部会)
@研究企画部会(報告者 塩谷)
・2015年度年次集会一般公開シンポジウム(11/1 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)の報告書が、3月に刊行予定であることが報告された。
・2016年度の年次集会・一般公開シンポジウムが京都大学地域研究統合情報センターで行われることが報告された。
・また、次回一般公開シンポジムの開催後も、予算を勘案しながら、今年度と同様に報告書を作成する予定であることが説明された。
・今後の課題としては、地域研究を新しい教育の形で見せる努力が必要なこと、また年次集会をより社会にアピールした形に改変する可能性が確認された。

A年次集会部会(報告者 帯谷)
・2015年度年次集会の概要が報告された。
・2016年度年次集会の日程が11月5日と11月6日の両日で、場所が稲盛財団記念館3階大会議室に確定したとの報告があった。
・2016年度も託児室の設置は確保したいとの希望が出された。

B次世代支援部会(報告者 宮原)
・次世代ワークショップは、科研費の応募資格のない大学院生を支援してきたという意味で、JCASの活動で評価されてきたものなので維持すべきと確認された。

C研究交流促進部会(報告者 立岩)
・公募の応募数は減少傾向だが、予算については共催組織の負担としつつ、応募枠は残したいとの希望が出された。
・高校オンデマンドセミナーは次世代よりも若い世代と教員のために拡大していきたいとの希望が出された。そのためにもJCASの窓口としての役割が重要なことが確認された。また、高校オンデマンドセミナーの認知度を高めるために、パンフレットを作成したいとの希望も出された。

D社会連携部会(報告者 西)
・部会では若手研究者のキャリアパスや女性のライフサイクルも見据えた活動が今後も必要なことが確認された。
・地域研究情報統合センターとの共同研究プロジェクトのユニットと位置付けられ、基本的にはJCASの予算は使ってこなかったので、今後も活動を維持できるとの方向性が確認された。

E地域研究方法論部会(報告者 欠席)
・社会連携部会と同様の形で運営しているので、今後も活動を維持できるとの方向性が確認された。

G和文雑誌部会(報告者 帯谷)
・2015年度は『地域研究』第16巻2号が3月に刊行予定であることが報告された。
・来年度についてはつぎの2つの計画があることが報告された。
?1.40万円ほどの予算で、これまでの200本ほどの論文をJ-STAGEに登録する。2.年次集会を利用するにせよ、別途出版企画を立てるにせよ、雑誌の歴史を総括する企画を立てる。
・来年度以降について、雑誌の刊行の仕方を見直す時期に来ていることが報告され、そのための対策が議論された。『地域研究』特集が、グローバルな課題を地域から見る視座を提供し、分野横断的な企画を受け入れやすく、雑誌全体としても専門家と広い読者層をつなぐ役割を果たしてきたことが確認された。

H広報部会(報告者 西)
・2015年度活動について、資料にもとづき報告があった。

IJCAS賞部会(報告者 宮原)
・経費は50万円弱で、応募作品も増えていることから、来年度も継続したいとの希望が出された。
・賞の広報のタイミング・方法については、次回の運営委員会で議論することになった。
・とくに一次審査の基準としての「地域横断性」についても議論された。
・2015年度の二次審査で、賞に映像部門を設けてもよいのではないかという提案があったことを受けて、出席者からは概ね賛同を得たが、技術的問題については今後詰めることになった。
・賞の募集要項等は3月中に詰めて、公募を開始することが報告された。

J地域研究将来構想WG(報告者 立岩)
・実務者(外務省、商社、報道など)に研究者情報を提供する仕組みを作る必要性が確認された。
・WGで蓄積させた情報を他の部会とも共有できるようにしたいとの報告があった。

L事務局(報告者 西)
・JCASのホームページの管理について、アクセス回数についても情報を整理する必要性が確認された。

Mその他
・JCASの認知度を高める努力が一層求められることが確認された。 ・一般参加者もさることながら加盟組織(教育・実務も含めて)が年次集会に集まるようにさらに努力をしていくことが確認された。
・今後のJCAS自体の運営において意見が交換され、今後、検討していくこととなった。
・大阪大学人間科学研究科グローバル人間学専攻が3月で幹事組織を辞し、JCASから脱退する旨、挨拶があった。
・大阪大学グローバルコラボレーションセンターが3月で幹事組織を辞し、JCASから脱退する旨、挨拶があった。

3.東南研公募共同研究JCAS枠審査について(報告者 宮原)
・東南研とは調整中との報告があった。

以上