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21世紀ラテンアメリカの挑戦――ネオリベラリズムによる亀裂を超えて(地域研究のフロンティア5)

種別 -
著者・編者 村上勇介 編
出版社 京都大学学術出版会
出版年月 2015 年 03 月
研究分野 政治・法律・経済
対象地域 -
要約 米国の強い主導の下、超インフレ経済を権威主義的政治と新自由主義を導入して乗りきった南米の国々。しかしマクロ経済レベルの安定と発展は可能となったものの、格差拡大と社会の不安定化に悩む国も多い。しかし、奇跡の政治的安定を達したブラジルのような国もある。20世紀の政治経済史に遡って、今日の複雑な南米事情を解説する。
詳細  序章 ネオリベラリズム後のラテンアメリカ(村上勇介)

第Ⅰ部 紛争や格差に向き合う民主主義
 1章 運動と統治のジレンマを乗り越える――エクアドルのパチャクティック運動と祖国同盟の展開過程を手がかりに(新木秀和)
 第2章 コロンビアにおける和平プロセスの政治性――国内紛争の展開から見た新自由主義改革による政治の不安定化(千代勇一)
 第3章 ポストネオリベラリズム期ペルーの社会紛争と政治の小党分裂化(村上勇介)

第Ⅱ部 政党政治の安定化と課題
 第4章 ブラジルにおける争点政治による政党政治の安定化と非エリート層の台頭(住田育法・村上勇介)
 第5章 ネオリベラリズムと周辺国型社民主義――ウルグアイのケース(内田みどり)
 第6章 チリにおける政党システムの硬直化と政治不信――「二名制」選挙制度がもたらす「駆け引き政治」の落とし穴(浦部浩之)

 参考文献
 索引
ISBN番号 978-4-8769-8900-3
サイズ 菊上製、188ページ
価格 2,800円+税
その他 対象地域:ラテンアメリカ