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情報資源部会

地域研究コンソーシアム(JCAS)では、各地に散在する地域研究の情報資源を効率的・効果的に共同利用し、さらに地理情報システムや多言語情報処理などの情報学を取り入れることで、地域研究に新しい可能性を切り拓くことを目的として、地域情報学研究会と情報資源共有化研究会を置いて研究活動を進めてきました。この2つの研究会が統合して2010年度より情報資源部会となりました。

2014年度以降の活動(計画)

情報資源部会は、JCASでの資料共有の調査、部会メンバーによる相互利用システムの検討を中心に行う。

  • 部会メンバーが所属する組織の地域研究関連資料の整備状況の把握
  • 資料の相互利用の可能性を検討
  • 情報資源部会として進める課題の設定(ex フィールドノート資料集成とその利用、新聞情報の自動収集と利用・・・)
  • JCAS加盟組織への参加呼びかけ
  • 情報資源の相互利用システムのプロトタイプの検討

これまでの成果を継承したMyデータベース機能の構築と、新たな地域研究関連資料の構築を目的とした地域研究アーカイブズ構想を検討している。

Myデータベース

Myデータベースとは、JCASと共同して京都大学地域研究統合情報センターが開発した、研究者自身によるデータベース公開を支援する情報システムである。研究者は自身で作成したデータを登録するだけで、データ管理・検索・表示機能はMyデータベースが提供する。また、データベースを操作するWebサービスと、これを利用するためのAPIを開発した。このAPIを利用するプログラムは研究者が作成しなしなければならないが、好みのユーザインタフェースの構築や、他データベースとの連携などの高度な機能を容易に実現できる。

地域研究アーカイブズ構想

地域研究アーカイブズ構想とは、現地での観察や聞き取り記録など、地域研究者によるフィールドワークによって得られたさまざまな資料をアーカイブズ化し、地域研究の新たな資源として利用しようとする構想である。高谷好一(京都大学名誉教授)による景観観察の記録と、山田勇(京都大学名誉教授)による森林の記録とをアーカイブズ化する作業を進めている。

部会の構成(2015年度)

部会長
 柳澤雅之(京都大学地域研究統合情報センター)

部会メンバー(JCAS運営委員)
 塩谷昌史(東北大学東北アジア研究センター)
 福田州平(大阪大学グローバルコラボレーションセンター)
 伊藤敦規(人間文化研究機構国立民族学博物館)
 錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
 石川博樹(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)